「わたし、蕎麦っ食いなんです」

と言っても、きっと多くの人が思い浮かべる「蕎麦っ食い」とは、少し違うかもしれません。
ソバ(種)が蕎麦(料理)というカタチに変わっていく、その一連の流れに魅了されてしまった「蕎麦っ食い」のひとりです。

これまで、いろいろなソバ粉と出会い、お蕎麦を打ち、手繰ってきました。
面白いことに、同じように見える粉にも、それぞれに個性があるんですよね。
手触り、打ち具合、色味、香り、食べ心地──

打ちやすい粉もあれば、打ちづらい粉もあって、
製粉方法によっては風味が豊かになったり、風味は控えめでも喉越しが抜群に良くなったり。
さらに、打ち方ひとつで、同じ粉でもまったく違う食味の蕎麦が生まれることもあります。

そうした経験を積み重ねていくうちに、「食べる味わい」だけでなく、ソバ粉の違いや個性に触れながら、打ち、茹でて、自分の思う蕎麦に仕上げる、その一連の工程や着地までも、味わいたくなってきたんです。
で、わたし気づいたんです。
ものづくりに携わってきた視点から見ると、これはもはや蕎麦打ちというより”ものづくり”ーー
そう、「クラフト蕎麦」なんじゃないか、と。

さて、自分が思う蕎麦を自在に楽しくクラフトするためには、技術を磨くことはもちろん、たくさんのソバ粉と出会い、自分の中に”蕎麦コレクション”を育てていくことも大切ですよね!
このサイトは、そうしたわたしのクラフト蕎麦をめぐる旅の途中で出会ったソバ粉たちと、生まれた蕎麦たちの記録、そして学びを収めた「クラフト蕎麦セラー(貯蔵庫)」です。

まだまだ旅の途中で、独学の自主勉強による個人的な視点に過ぎませんが、わたしのこのセラーが、「どのソバ粉を選んでいいかわからない!」という方にとって、ソバ粉選びが少しでも楽しくなり、ご自身の五感で蕎麦を味わう参考になれば、とても嬉しいです。

貯蔵庫の主&蕎麦クラフター

Sova O’va Rover(ソバ・オバ・ローバー)

ソバ、蕎麦、言ってはいますが、
そのままでは食べられないモノを加工し、料理に変える「調理」という”魔法”に魅了された、叔母な老婆です。
自分の作るものって、人が食べてもおいしいのかどうかサッパリ分からないのですが、日本味覚協会による「味覚検定3級」の全問正解第1号らしいので、人と一致するかどうかは別として、味覚については悪くないのかな?なんて思っています。

3D系が得意で、大学では室内建築を専攻していましたが、お仕事は、2Dなグラフィックデザイナーという肩書きで、紙・ウェブ媒体に携わってきました。いまは、相棒のカメラを片手に、苦手な活字と奮闘する時間のほうが長くなっています。

姪甥合わせて9人の叔母をしていますが、およそ15年前に4番目に当たる甥が生まれてから子育てに接する機会が多くなり、宅配のUberと乳母をかけて「ウーバーさん」と呼ばれたりしながら駆けつけていました(笑)。そして、現在主力で関わる8番目の姪が生まれ、ミルク、離乳食、ほぼ毎日の食事を作ってきたことがきっかけで、憧れつつも距離を置いていた調理というジャンルに、ずるずると惹き込まれることに…。
その頃、ちょうど「meme(意伝子)」について考えるようになっていて、好きなものづくりを通して、何か姪甥たちに伝えられないかな?と力を入れ始めたのが、生まれ育った地、信州のアイデンティティをフル活用できる蕎麦打ちでした。
結果、調理師免許を取得したりして、いったいどこに向かっているのか自分でも分からなくなっていますが、やりたいことしかできないヘキなので、ひとまず身を任せてみることに。
日々ソバ探しに夢中になって、本業がおろそかになっているのは、ナイショにしておいてください。